【業務改善】面接時の企業応対の重要性
■良い人が入って来ない現実を疑ってみる
私は仕事上、人事や総務の方とお話しする機会が多いのですが、
そこでよく耳にするのが、求人をするが「なかなか良い人が来ない」という事を本当によく伺います。
私は仕事上、人事や総務の方とお話しする機会が多いのですが、
そこでよく耳にするのが、求人をするが「なかなか良い人が来ない」という事を本当によく伺います。
果たしてそれって本当にそうなのでしょうか?
私も何度か転職活動を行ったことがありますが、
そこで感じた企業対応に疑問があります。
これでは、良い人は入らないだろうなぁと感じた点で一番多かったのは、
それは、人事の一次対応です。
(面接者は、こういうところを見てる)
1.一次対応者が頼りない
2.部屋に通されてから担当者が来るまでの時間が長い
3.担当者自体に企業への愛が感じられない
一次対応者が頼りない
書類選考が通り、いざ一次面接のため企業へ訪問すると、
出てきた担当者が挨拶、アテンド、説明、所作など全てにおいて頼りない・・・
面接者は、こう感じています。
・この企業は従業員の教育をキチンとしていないな。
・こんな頼りない人間を一次対応させるとは私への期待値は低いのだろう。
・この企業は内部体制に問題がありそうだな。
このようにビジネスの世界では第一印象は3秒と言いますが、
これは面接者も同じです。一次対応が悪いと、その時点で企業への関心が一気に冷めます。
部屋に通されてから、担当者が来るまでの時間が長い
時間通り企業に到着しても担当者がなかなか来ない企業があります。
これは大手企業でも比較的多いです。
こんな対応だと、その時点で面接者の企業への関心度は激減します。
特に中途採用の場合、時間厳守の世界で活動されている方です。
企業との初対面で時間を守れないと企業体質を疑われても仕方ありません。
特に優秀な方は、企業の本質を見抜く目が優れています。
面接者は、こう感じています。
・ビジネスの世界で時間厳守は常識なのに、この企業は常識がないな。
・いい加減な会社だ。
・この企業の私へ期待値は低いんだな。
・企業が指定した時間に来たのに・・・。
・この会社に入るのは辞めよう、面接はいらないから早く帰りたい。
・今日は時間を無駄にした。
・人の時間に対する意識が低い企業なんだな。
担当者自体に企業への愛が感じられない
担当者から企業説明を受けた時、「担当者がやる気がない」、
「担当者から企業愛を感じられない」、「説明が業務的」。
そんな企業が実際にあります、しかも大手でもあります。
面接者は、担当者から企業の事を伺います、
担当者は、面接者から経歴や志望動機等を伺いますが、
こんな担当者が面接に出てきて説明されても、その企業に興味を失うことがあっても、
「是非入りたいです」と思うでしょうか?それは優秀な方なら尚更です。
皆様が面接者なら、果たしてこんな会社に入りたいですか?
■面接という場の本質を理解しなくてはならない
面接の場というのは、「企業が面接者を吟味する場」でもありますが、
それは同時に「面接者が企業を吟味する場」でもあります。
つまりは対等なのです。ここを勘違いされている担当者は非常に多いです。
「最近の面接者は、やる気がない奴が多い」と言われる担当者もいるかも知れませんが、
本当にそうなのでしょうか?面接までのプロセスやオペレーションで、
面接者の興味を削いでしまっているのでは?
企業の対応が悪いため、面接時には既に面接者はやる気が失っていませんか?
優秀な人ほど、企業を見る目が優れています。
企業の対応や担当者の対応で、その企業の本質を見抜く力があります。
本当に優秀な方を採用したいのであれば、企業の面接者への対応レベルを上げる必要があります。
■最後に
私がとても感じることなのですが、企業の広報担当者は非常に優秀な対応をするのに、
何故、人事担当者は、同じ対応が出来ないのでしょうか?
それは、
そもそもの認識が間違っている企業が多いように感じます。
(誤)
・広報 = 対外対応(企業やお客様)
・人事 = 面接者対応
(正)
・広報 = 対外対応(企業やお客様)
・人事 = 対外対応(お客様対応)
ここの認識が間違っている企業が多々あります。
面接は、単なる面接者ではありません。
面接は、あくまで対外対応です。
つまりは、「お客様対応」なのだと声を大にして言いたい。
この認識を間違えると、上記で記載したことが発生してしまいます。
正しく認識していれば、未来の企業利益を生む大事なお客様なのですから。
企業とのファーストコンタクトに頼りない人で対応やアテンドするでしょうか?
特に優秀な人を採用したいなら、ここは注意深く対応するべきだと思います。
なぜなら、優秀な人材は、その企業である必要性が全くないのです。
どの企業も喉から手がでる程、欲しい人材ということなのです。
その人材に興味を持たせるも、興味を失わせるも、人事の対応次第なのです。
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