【考察】迷走する東京ディズニーランド ~値段に見合う価値は示せているのか~

■驚愕!時系列で見ると、入場料は開園当初の約2倍
昨今、毎年のように値上げを慣行しているディズニーランドだが、
値段に見合う価値は提供できているのだろうか?
まずは、これまでの値上げ経過を時系列で見てみよう。
2011年から2016年の上昇率は実に約20%となります。



【「1DAYパスポート価格(18歳以上)を時系列で見てみる】
1983年 3,900円(TDL開園)
1987年 4,200円
1989年 4,400円
1992年 4,800円
1996年 5,100円
1997年 5,200円
2001年 5,500円
2006年 5,800円
2011年 6,200円
2014年 6,400円
2015年 6,900円
2016年 7,400円

■サラリーマンの平均年収で見る、入場料の妥当性について
1983年開園時の入場料3,900円から比べると約2倍とは驚きです。

ちなみに、
1983年のサラリーマンの平均年収は約338万円
2015年のサラリーマンの平均年収は約440万円




【参考】
サラリーマンの平均年収はいくら? 2015年ランキング
厚生労働省「年次統計」より

■消費者の収入を考慮しない価格設定は妥当と言えるのか?
ディズニーランド開園からの32年間で、サラリーマンの平均年収は、
実は、たった72万円しか上がっていません。

にも関わらず、ディズニーランドの入場料は約2倍に跳ね上げっています。
つまりは、ディズニーランド側は、我々の収入など入場料設定に考慮していない。
そう言えるのではないでしょうか。



■顧客満足度急落は今回の調査ではTop10入りすらせずは当然の結果
2009年依頼顧客満足度(CS)ランキングのトップを劇団四季と争ってきたTDRが、
今回トップ10にも入らなかったのです。
顧客目線、顧客目線と言ってはいるが、本質的には金儲け主義と言われても仕方がないではないでしょうか。



なぜなら、
入場料が高額な上、我々消費者は、乗り物に乗るために何時間も待たされるのです。
こんなサービスが他にあるでしょうか?



料金は上がるが、利便性は全く変わらない。
それどころか、年間入場者数は年々増加しています。

2012年に約2,750万人
2013年に約3,130万人
2014年に約3,140万人

つまりは、年々待ち時間が伸びていると言えます。
待ち時間は伸びるが、入場料は上がる。
これって、おかしくないでしょうか?
ディズニーランド離れが近い将来起きる予感があります。

日本国民を眼中から外し、
彼らはインバウンドの外国人をターゲットに考えはじめたのでしょうか?
東京ディズニーリゾートファンの一人として、残念でなりません。

【参考記事】
ディズニーR、顧客満足度低下が深刻 露骨な金儲け主義、客入れすぎで長蛇の列
東京ディズニーリゾート入場者数の推移
また値上げ! 東京ディズニーリゾート入園券 3年連続価格改定の背景は?
ディズニー値上げ満足度低下の裏にバイト時給の低迷

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